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初めての泌尿器科受診完全ガイド|男女別「受診すべきサイン」と検査内容を専門医が解説
泌尿器科受診をためらう理由と実際の診療
泌尿器科の受診をためらう方は少なくありません。
「陰部の視診や触診が不安」「恥ずかしい」といった声をよく耳にしますが、実は泌尿器科の初診で陰部の視診・触診を行うことは基本的に必要ありません。「いきなり下着を脱いで診察されるのでは?」と不安に思う方も多いですが、ご安心ください。 頻尿や膀胱炎など、多くの泌尿器科疾患は問診、尿検査、超音波(エコー)検査で診断がつきます。。必要性が低い場合は行いませんが、もちろん、病気の種類によっては(例えばしこりや皮膚の異常がある場合など)視診や触診が必要なこともあります。その際も、必ず事前に説明し、プライバシーに配慮して行います。必要な検査内容も事前にご説明致しますので、お気軽にご相談ください。
泌尿器科は「男性特有の診療科」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実際には男女問わず、年齢問わず全世代が受診する診療科です。腎臓、尿管、膀胱、尿道は男性も女性も共通の臓器であり、排尿という日常的な生理現象は赤ちゃんからお年寄りまで全世代に共通した大事な営みです。

男女別「受診すべきサイン」を見逃さないために
女性が注意すべき排尿トラブルのサイン
女性の場合、尿道が短く3~4センチメートルの長さしかないため、細菌が膀胱内に侵入しやすい構造になっています。
力むと尿もれを感じる、排尿時に痛みがある、産後の排尿状態に変化を感じるといった症状は、決して「年のせいだからしかたがない」と諦める必要はありません。頻尿や尿漏れといったトラブルは、実は比較的若い年代を含めて多くの方が悩んでいるのが実情です。
排尿の症状は薬の内服で緩和することができますが、生活習慣や日頃のストレスからも影響を受けますので、さまざまな視点から治療に取り組むことが必要です。我慢すること無く是非一度ご相談ください。
男性が見逃しやすい前立腺のサイン
男性では50歳前後から前立腺が大きくなり、様々な排尿の症状が出現します。
夜間トイレに起きる回数が多くなる、尿の勢いが弱い、時間がかかる、おしっこに行きたくなると我慢できない、下腹部の不快や残尿感等の症状が出現し、放置しておくとおしっこが急に出なくなることもあります。頻尿、排尿の勢いが弱まった、残尿感、違和感などを感じたら、早めの受診をおすすめします。
初診の流れと準備すること
来院前の準備
受診を決めたら、まずはその医療機関に電話連絡し、予約が必要であれば行います。
受診までにしておくべきことについても指示を受けておきましょう。当日はエコー検査を行う事が多いため、医師に見せやすい服装での来院をおすすめします。食事などは過度でなく普通に摂っておきましょう。尿検査に備え、受診直前に排尿はしないようにしてください。保険証やお薬手帳なども忘れないように準備しましょう。
医院到着から診察開始まで
医院に到着したら受付を済ませ、問診票に記入して順番を待ちます。
問診票はできるだけ詳しく記入することで、診断の大きな助けとなるだけでなくデリケートな話を口頭でする必要も最小限にすることができます。よくわからない点などがありましたら受付に尋ねるようにしましょう。また、この時点で採尿する場合もあります。
実際の診察内容と検査について
問診で詳しくお話を伺います
問診票の記載事項を手がかりに、医師が症状や体調などについてお尋ねします。
高度な医療機器を用いた診断ももちろん行うのですが、適切な検査を行うためにも患者さん自身のお話がとても重要になりますので、恥ずかしがらず包み隠さずできるだけ詳しく話しましょう。特に話しにくい事柄などの場合はスタッフを退席させるなどの配慮がある場合もあるので伝えることをおすすめします。
尿検査は基本的に毎回実施します
感染や炎症の有無から泌尿器以外の臓器などの状態まで、尿は泌尿器科の診察には不可欠な情報を数多く含んでいるため、基本的にはほぼ毎回必ず尿検査を実施します。
この尿は医院だけでなく外部の検査機関などでも検査を行う場合があります。尿に血が混ざる、尿が近くなった、排尿時に痛みがあるなどの症状から、尿路感染症、尿路結石症、尿路上皮腫瘍などの疾患を診断することができます。
局部の診察について
泌尿器に病変がある場合や、性病が疑われる場合、包茎など見た目の悩みの場合、前立腺の病気が疑われる場合などは必ず患者さんの同意のもとで、プライバシーに最大の配慮を行い必要最小限の局部の診察を実施します。
近年、前立腺の触診は医学的意義が低くなったため、必要性が無い場合ほとんど行いませんが、膝を抱えて丸まった姿勢を取り、医師が肛門から指を挿入して行います。また、前立腺がんとの鑑別のために前立腺腫瘍マーカー(PSA)を採血で測定します。
症状に応じた臨床検査
症状と医師の判断により、超音波診断、血液検査、膀胱鏡検査などを実施する場合があります。
たとえばPSA検査の設備がある泌尿器科であれば、血液検査により速やかに前立腺がんのリスクを診断することが可能です。超音波で前立腺の大きさや残尿の有無、尿流測定という器械のついたトイレで尿の勢いをチェックすることもあります。

代表的な泌尿器科疾患と治療法
過活動膀胱|40代以上の8人に1人が悩んでいます
過活動膀胱は尿意切迫感(急に我慢ができない尿意が起こる)、頻尿、夜間頻尿の症状を起こす病気です。
ひどくなると我慢が出来なくなってもらしてしまう(切迫性尿失禁)こともあります。2002年の調査では40歳以上の8人に1人が過活動膀胱の症状があり、加齢に伴い増加することがわかっています。加齢による神経や筋肉の変化によるものが多いですが、男性では前立腺肥大症に伴うもの、女性では出産や膀胱、子宮などの骨盤臓器の脱出によるものもあります。
過活動膀胱は内服薬による治療が主ですが、比較的症状の軽い方は骨盤底筋体操や膀胱訓練などのトレーニングで約7割の方に効果が期待できます。
前立腺肥大症|男性の排尿トラブルの主な原因
前立腺とは男性にしかない臓器で精液の一部である前立腺液を作っています。
位置は膀胱の下で、尿道を取り囲むようにあります。正常はクルミ程度の大きさですが、50歳を過ぎると大きくなり、様々な排尿の症状が出現します。まずは内服薬を処方して自覚症状や残尿があれば残尿量の改善があるかをみます。尿閉や残尿量が多い重症の前立腺肥大、内服しても自覚症状が改善しないときは手術(お腹を切らずに行う経尿道手術)をすることもあります。
膀胱炎|女性に圧倒的に多い疾患
外部から大腸菌などの腸内細菌が、尿道をさかのぼって膀胱の中に入り増殖することにより、引き起こされる病気です。
膀胱炎の3大症状は、排尿痛、頻尿、尿の濁りです。排尿時に差し込むような痛みが生じ、排尿の終わりに特に痛みが強くなります。排尿回数が増え、30分~1時間ごとにトイレに行きたくなることもあります。細菌と戦うために集まった白血球や炎症部分の分泌液やはがれた膀胱の粘膜が混入するために、尿が濁ります。

当院での先進的な治療アプローチ
日帰りでの低侵襲レーザー治療
当院では薬の処方以外でも、難治性過活動膀胱に対して日帰りでのボトックス膀胱壁内注入療法(保険適応)や、最新のFotonaレーザーを用いた日帰りでの低侵襲レーザー治療(自由診療)、最新の磁気治療器であるFotona スターフォーマー(自費診療)なども積極的に取り入れております。
尿路結石症や前立腺肥大症などにおいて手術が必用な場合は連携する総合病院での手術治療を行い、術後は当院でのフォローアップも可能です。行徳総合病院、虎ノ門病院、NTT東日本関東病院、などと協力体制を築いています。また、ご希望の病院へご紹介が可能です。
もっと気軽に相談できるクリニックを目指して
今までのやや受診しにくいような泌尿器科のイメージを改善し、もっと気軽に相談できて安心していただけるクリニックを目指しております。
人の心に寄り添うことができるクリニックになるよう、スタッフ一同努めてまいります。泌尿器科という性質上、デリケートな部分の診察はどうしてもありますが、専門医と熟練のスタッフがプライバシーに最大の注意を払い同意のもとで必要最低限で行いますので、安心して受診してください。
まとめ|早めの受診が良好な治療につながります
泌尿器科の受診をためらう必要はありません。
初診で陰部の視診・触診を行うことはほぼなく、ほとんどの疾患は問診と尿検査、エコー検査などで診断できます。排尿に関するお悩みは、頻尿、尿漏れ、排尿時の痛み、血尿など多岐にわたりますが、いずれも適切な治療により改善が期待できます。
早めに受診し、病状を包み隠さず話すことが良好な治療のためにはとても重要です。
千葉市花見川区の皆川クリニックでは、泌尿器科専門医による最新の診断と治療を提供しております。JR総武線新検見川駅からバスでアクセス可能で、駐車場も8台完備しています。排尿のお悩みでお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。
詳しい診療内容や診療時間については、皆川クリニックの公式サイトをご覧ください。
著者情報
皆川真吾
医学博士・泌尿器科学会専門医・指導医
泌尿器内視鏡学会腹腔鏡手術認定医
CVP(接触式前立腺レーザー蒸散術)プロクター
埼玉県出身。平成13年に秋田大学医学部医学科を卒業後、同大学医学部附属病院、虎ノ門病院、NTT東日本関東病院、聖路加国際病院などで研鑽を積み、令和2年に皆川クリニックを開設。泌尿器科専門医として、日々の診療に携わっています。
Best Doctors in Japan 2024-2025にも選出。ベストドクターズ公式サイト:https://bestdoctors.com/japan/
詳しい診療内容や診療時間については、皆川クリニック公式サイトをご覧ください。

