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Fotonaレーザー治療のメリット・デメリット〜最新エビデンスに基づく解説
Fotonaレーザー治療とは?最新の医療レーザー技術
Fotonaレーザーは、現在の医療現場で最も進化したレーザー治療システムの一つです。このレーザーは、様々な肌トラブルや泌尿器科疾患に対して効果的なアプローチを可能にします。スロベニアのFotona社は50年以上の歴史のある老舗のレーザーメーカーです。当院で採用しております、SP DynamisはEr:Yagレーザー(エルビウムヤグレーザー)とNd:Yagレーザー(ネオジウムヤグレーザー)の2波長を発生するレーザー機器です。Fotona社の独自の技術により、効果的でかつ低侵襲なレーザー照射が可能となります。
体へのダメージが少なく、日常生活への影響も最小限に抑えられる安全性の高い治療法です。世界中で実績があり、多くの臨床データに基づいた信頼性の高い医療機器となっています。

Fotonaレーザーの最大の特徴は、レーザーの種類や照射方法を変えることで、様々な症状や部位に対応できる点にあります。尿失禁、いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)、アンチエイジング、ニキビ痕など、幅広い症状に対して効果を発揮します。
このレーザー治療は、メスを使わない非侵襲的な治療法であり、ダウンタイム(回復期間)が短いことが大きな利点です。多くの患者さんが治療後すぐに日常生活に戻れるため、忙しい現代人にとって理想的な選択肢となっています。
では、このFotonaレーザー治療が実際にどのような効果をもたらし、どのようなメリット・デメリットがあるのか、最新のエビデンスに基づいて詳しく解説していきましょう。
Fotonaレーザー治療の主な効果と適応症
Fotonaレーザー治療は様々な症状に効果を発揮します。当クリニックでの治療実績と最新の医学的エビデンスに基づき、主な効果と適応症をご紹介します。
尿失禁治療(インティマレーザー)
女性の尿失禁は、出産や加齢によって骨盤底筋が弱くなることで起こる症状です。Fotonaレーザーを用いたインティマレーザー治療は、膣壁と尿道内にレーザーを照射することで組織の再生を促し、粘膜の引き締め、コラーゲン再生、血流改善を図ります。
この治療は日帰りで行え、痛みもほとんどなく、薬物療法や手術に比べて体への負担が少ないのが特徴です。臨床研究では、治療後1~3ヶ月で多くの患者さんに症状の改善が見られています。
いびき・睡眠時無呼吸症候群治療(ナイトレーズDuo)
いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、のどの奥の組織がゆるんで気道を塞いでしまうことで起こります。ナイトレーズ治療では、口腔内からレーザーを照射し、軟口蓋や咽頭部の組織を引き締めることで気道を確保します。
治療は痛みが少なく、CPAP(持続陽圧呼吸療法)が合わない方や、より根本的な治療を希望される方に適しています。臨床データでは、治療後に約70〜80%の患者さんでいびきの減少が報告されています。
アンチエイジング治療(Foton4D)
Foton4Dは、顔のたるみやしわ、肌質改善などを目的としたアンチエイジング治療です。4種類の異なるレーザーモードを組み合わせることで、口腔内や表皮から深層組織まで総合的にアプローチします。
特に注目すべきは、レーザーによるコラーゲンの生成促進効果です。治療後、肌のハリや弾力が改善され、自然な若返り効果が期待できます。外科的な施術と違い、ダウンタイムがほとんど無いことが特徴です。
肌質改善・引き締め・ニキビ痕治療(Fotonaフラクショナル)
肌のざらつきや毛穴の開き、ニキビ痕に対するFotonaレーザー治療は、フラクショナルレーザーモードを使用して、肌の再生を促進します。レーザーが肌に微細な穴を開け、その修復過程でコラーゲンが生成されることで、凹凸のあるニキビ痕が改善されます。皮膚を引き締める作用によりシワや毛穴も目立たなくなります。
ダウンタイムが数日ありますが、従来のレーザー治療に比べて、回復が早く、色素沈着などの副作用も少ないのが特徴です。「2回の施術でマイナス20歳肌」が謳い文句の施術です。
Fotonaレーザー治療の6つのメリット
Fotonaレーザー治療には、従来の治療法と比較して多くのメリットがあります。私の臨床経験から実感している主なメリットを6つご紹介します。
1. ダウンタイムが短い
Fotonaレーザー治療の最大のメリットの一つは、ダウンタイムが短いことです。施術内容にもよりますが、多くの場合施術直後から普段通りの生活が送れます。施術によって治療後の注意点が異なりますので、実際の診療時に説明いたします。
これは、レーザーが必要な部分にのみピンポイントで作用し、周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑えるためです。忙しい現代人にとって、長期間の休養が必要ない治療法は大きな魅力と言えるでしょう。
2. 痛みが少なく安全性が高い
Fotonaレーザーは、痛みが少なく、安全性の高い治療法です。多くの治療では麻酔クリームを使用するだけで十分な痛み対策になります。また、熱による組織へのダメージを最小限に抑える技術が採用されているため、火傷などのリスクも低減されています。
私の臨床経験では、痛みに敏感な患者さんでも比較的容易に治療を受けられることが多く、治療中の不快感を訴える方は少ないです。これは、レーザーの照射方法や出力を細かく調整できる技術の進歩によるものです。
3. 幅広い症状に対応可能
Fotonaレーザーの大きな特徴は、一台の機器で様々な症状に対応できることです。レーザーの種類や照射方法を変えることで、尿失禁、いびき、肌のたるみ、ニキビ痕など、多岐にわたる症状に効果を発揮します。
これは患者さんにとって大きなメリットです。複数の症状がある場合でも、一つの治療システムで対応できるため、治療の効率が良く、経済的な負担も軽減されます。
4. 非侵襲的で自然な仕上がり
メスを使わない非侵襲的な治療法であるため、傷跡が残りません。また、体の自然な治癒力を活かした治療法なので、不自然さのない自然な仕上がりが期待できます。
特にアンチエイジング治療では、外科的な施術のような「引っ張られた感じ」や「不自然さ」がなく、自然な若々しさを取り戻せることが大きな魅力です。患者さんからも「周囲に気づかれずに若返った」という声をよく聞きます。
5. 効果の持続性と累積効果
Fotonaレーザー治療は、一度の治療でも効果を実感できますが、複数回の治療を重ねることで、より高い効果と持続性が期待できます。これは、レーザーによって促進されるコラーゲン生成・組織の再生が、時間をかけて進行するためです。
臨床データによると、適切な間隔で3〜5回の治療を受けた患者さんでは、効果が1〜2年程度持続するケースも多いとされています。また、定期的なメンテナンス治療を行うことで、長期間にわたって効果を維持することも可能です。
6. 医学的エビデンスに基づいた治療
Fotonaレーザー治療は、多くの臨床研究によってその効果と安全性が実証されています。特に、尿失禁やいびきの治療に関しては、国際的な医学ジャーナルに多数の研究結果が発表されており、科学的根拠に基づいた治療法と言えます。
私自身も学会や国際シンポジウムに参加し、最新の研究成果や治療技術を学び続けています。医学的エビデンスに基づいた治療を提供することは、医師として最も大切にしていることの一つです。
Fotonaレーザー治療の3つのデメリット
Fotonaレーザー治療には多くのメリットがありますが、医師として正直にお伝えすべきデメリットもあります。治療を検討される際には、これらのデメリットも理解した上で判断されることをお勧めします。
どんな治療法にも完璧なものはありません。メリットとデメリットを比較検討し、ご自身の状況に最も適した治療法を選択することが大切です。
1. 複数回の治療が必要なケースがある
Fotonaレーザー治療は、症状や個人差によっては、十分な効果を得るために複数回の治療が必要になることがあります。特に重度の症状や長期間続いている症状の場合は、一度の治療では十分な改善が見られないことがあります。手術のように1回で劇的な改善効果を発揮するものではありません。
一般的には、最適な効果を得るために3〜5回程度の治療を推奨しています。これは、レーザーによるコラーゲン生成や組織の再構築が徐々に進行するためです。治療計画は個々の状態に合わせて調整する必要があります。
2. 効果には個人差がある
Fotonaレーザー治療の効果には、個人差があることを理解しておく必要があります。同じ症状、同じ治療プロトコルであっても、患者さんによって効果の現れ方や持続期間に違いが生じることがあります。
これは、年齢、生活習慣、皮膚や粘膜の状態、基礎疾患の有無など、様々な要因が影響しています。レーザー治療は個々人の回復力も大きく影響します。治療効果の100%のうち、レーザーの効果が70%、その後の適切なケアや回復力が30%と考えるのが良いと思います。治療前のカウンセリングでは、期待できる効果と限界について丁寧に説明し、現実的な目標設定を行うことが重要です。
3. 一部の症状では軽度の副作用が生じることがある
Fotonaレーザー治療は比較的安全な治療法ですが、一部の患者さんでは一時的な副作用が生じることがあります。主な副作用としては、治療部位の軽度の腫れ、赤み、乾燥感などが挙げられます。
これらの症状は通常、数日以内に自然に改善します。稀に、色素沈着や色素脱失などの副作用が生じることもありますが、適切な治療計画と術後ケアによって、そのリスクを最小限に抑えることが可能です。
やはり大切な事は、どのような治療も、施術後の患者さんご自身によるケアが非常に大切です。適切なケアをしっかり長い期間行う事で、合併症を最小限に低減でき、治療効果も最大限発揮できます。
私は患者さんに対して、治療前に起こり得る副作用について詳しく説明し、適切な術後ケアの指導を行っています。万が一、気になる症状が現れた場合は、早めにご相談いただくことをお勧めしています。
あなたはどうですか?何か気になる症状はありますか?
Fotonaレーザー治療の効果持続期間
Fotonaレーザー治療の効果がどれくらい持続するのかは、多くの患者さんが気にされる重要なポイントです。効果の持続期間は、治療の種類や個人の状態によって異なりますが、一般的な目安をご紹介します。
尿失禁治療(インティマレーザー)の持続期間
インティマレーザーによる尿失禁治療の効果は、一般的に1年程度持続します。最適な効果を得るためには、初回治療後、4〜6週間間隔で2〜3回の追加治療を行うことが推奨されています。
その後は、年に1〜2回程度のメンテナンス治療を行うことで、効果を長期間維持することが可能です。ただし、加齢や出産などの要因によって、効果の持続期間には個人差があります。
いびき・睡眠時無呼吸症候群治療(ナイトレーズ)の持続期間
ナイトレーズによるいびき・睡眠時無呼吸症候群治療の効果は、平均して8〜12ヶ月程度持続します。最初の3回の治療を3〜4週間間隔で行い、その後は症状に応じて年に1〜2回のメンテナンス治療を行うことが一般的です。
生活習慣(体重管理、アルコール摂取、睡眠姿勢など)の改善を併せて行うことで、より長期間の効果が期待できます。重度の睡眠時無呼吸症候群の場合は、CPAP療法との併用も検討されます。
アンチエイジング治療(Foton4D)の持続期間
Foton4Dによるアンチエイジング治療の効果は、通常6〜18ヶ月程度持続します。初回治療後、4週間間隔で2〜4回の追加治療を行うことで、より長期的な効果が期待できます。
効果の持続期間は、年齢、肌の状態、生活習慣(日焼け、喫煙、ストレスなど)によって大きく左右されます。定期的なメンテナンス治療と適切なスキンケアを組み合わせることで、より長く効果を維持することが可能です。
効果を長持ちさせるためのポイント
Fotonaレーザー治療の効果をより長く維持するためには、以下のポイントが重要です:
- 医師の指示に従った適切な術後ケアを行う
- 推奨されたメンテナンス治療を定期的に受ける
- 日焼け対策(日焼け止めの使用、直射日光の回避)を徹底する
- バランスの取れた食事と適度な運動を心がける
- 十分な水分摂取と良質な睡眠を確保する
- 喫煙やアルコールの過剰摂取を避ける
これらの点に注意することで、Fotonaレーザー治療の効果をより長く、より効果的に維持することができます。
Fotonaレーザー治療の費用と保険適用について
Fotonaレーザー治療の費用は、治療の種類や回数によって異なります。当クリニックでの一般的な費用の目安と保険適用の可能性について解説します。
治療別の費用目安
Fotonaレーザー治療は基本的に自費診療となりますが、治療内容によって費用は異なります。以下は一般的な費用の目安です:
- インティマレーザー(尿失禁治療):1回あたり約5〜10万円
- ナイトレーズ(いびき・睡眠時無呼吸症候群治療):1回あたり約5〜8万円
- Foton4D(アンチエイジング治療):1回あたり約8〜15万円
- 肌質改善・ニキビ痕治療:1回あたり約3〜10万円(範囲による)
詳細な費用については、カウンセリング時に症状や治療計画に基づいてご案内しています。
保険適用の可能性
Fotonaレーザー治療は基本的に自費診療となりますが、一部の治療では特定の条件下で保険適用となる可能性があります。
例えば、当クリニックで提供している難治性過活動膀胱に対するボトックス膀胱壁内注入療法は、保険適用の治療です。これは尿失禁などの症状に対する治療選択肢の一つとして、保険診療で受けることができます。Fotonaレーザー治療と保険診療の選択については、症状や状態に応じて適切な治療計画をご提案しています。
費用対効果を考える
Fotonaレーザー治療は、初期費用は決して安くありませんが、長期的な視点で見ると費用対効果の高い治療法と言えます。
例えば、尿失禁の場合、パッドの継続使用や薬物療法の長期継続と比較すると、根本的な改善を目指すレーザー治療の方が、長い目で見れば経済的な場合もあります。また、QOL(生活の質)の向上という点では、金銭的価値以上のメリットがあると多くの患者さんが実感されています。
治療を検討される際は、短期的な費用だけでなく、長期的な効果や生活の質の向上も含めて総合的に判断されることをお勧めします。
まとめ:Fotonaレーザー治療の可能性と選択のポイント
Fotonaレーザー治療は、尿失禁、いびき・睡眠時無呼吸症候群、アンチエイジング、ニキビ痕など、様々な症状に効果的な最新の医療レーザー技術です。この治療法の特徴と選択のポイントをまとめます。
Fotonaレーザー治療の主なメリット
- ダウンタイムが短く、日常生活への影響が少ない
- 痛みが少なく、安全性が高い
- 幅広い症状に対応可能
- 効果の持続性と累積効果
- 医学的エビデンスに基づいた治療
考慮すべきデメリット
- 保険診療の適応がない
- 複数回の治療が必要
- 効果には個人差がある
- 一部の症状では軽度の副作用が生じることがある
治療選択のポイント
Fotonaレーザー治療が適しているのは、以下のような方です:
- 非侵襲的な治療を希望される方
- ダウンタイムが短い治療を求める忙しい方
- 自然な仕上がりを重視される方
- 長期的な効果を期待される方
- 医学的根拠に基づいた治療を希望される方
一方、以下のような方は、他の治療法も含めて検討されることをお勧めします:
- 即時的な効果を求める方
- 重度の症状がある方(併用治療が必要な場合も)
- 特定の基礎疾患をお持ちの方(治療適応の確認が必要)
最適な治療法の選択は、症状の種類や程度、ライフスタイル、予算など、様々な要素を総合的に考慮して行うことが大切です。当クリニックでは、一人ひとりの状態や希望に合わせた最適な治療計画をご提案しています。
Fotonaレーザー治療に興味をお持ちの方は、まずは通常の外来を受診していただき、詳しい説明と診断を受けられることをお勧めします。皆様の健康と笑顔のある人生をサポートするために、最新の医療技術と経験を活かした診療を提供してまいります。
詳細な情報や治療についてのご質問は、皆川クリニックまでお気軽にお問い合わせください。
【著者情報】
皆川真吾
(医学博士、泌尿器科学会専門医・指導医、CVP(接触式前立腺レーザー蒸散術)プロクター)
埼玉県出身。平成13年秋田大学医学部医学科卒業、平成17年秋田大学医学部医学研究科大学院卒業、医学博士号取得。虎ノ門病院、NTT東日本関東病院、聖路加国際病院、東京腎泌尿器センター大和病院、行徳総合病院での勤務を経て、令和2年に皆川クリニックを開設
Best Doctors in Japan 2024-2025にも選出。ベストドクターズ公式サイト:https://bestdoctors.com/japan/

